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☆日本民主青年同盟が呼びかける青年集会の実態


 十月五日、東京の明治公園で、日本共産党系の全国青年大集会2008が開催された。内容はひどいものであった。この集会の内容をレポートし、合わせて若者たちを日本共産党の手から守ることを訴えたい。

 集会は十二時から十三時二十分までが公務労働者(主催団体は公務員とは言わずに公務労働者という)、医療、保育、建設労働者などの分野別交流会。十三時半からは本集会。十五時二十分からは宮下公園までアピールウォーク(デモ行進)であった。主催団体である全国青年大集会2008実行委員会は、日本民主青年同盟(「目的と規約」に日本共産党のみちびきをうけることが明記されている日本共産党系の青年団体)や全学連、全労連青年部など二十一団体で構成されていた。また、賛同団体として、青年団体ではない日本共産党系の女性団体である新日本婦人の会が名を連ねていた。

 主催実行委員会は、必死になって共産党隠しをし、すべての政党に声をかけたが参加してくれたのは日本共産党だけであったと主張し、集会の中立を主張したが、集会の中心団体が自らも党派性があると公言している日本民主青年同盟であり、しかも、本集会で主催団体を代表してあいさつをしたのが、日本民主青年同盟の田中悠中央委員長であった。これでは他の政党がくるはずがない。会場では、日本共産党の機関紙である赤旗の宣伝がなされ、日本共産党の国会議員、国会議員候補者、自治体議員がうろうろしていた。

 集会のあちらこちらからは、集会の主催団体について何も知らずに、ただ格差社会問題に興味があって参加した若者の「これって共産党の集会じゃない?」というつぶやきが聞こえ、本集会が終わると、二百人ほどが「(共産党の集会に来て)がっかりした。」とデモ行進に参加せずに帰路を急いだ。地方から長距離バスなどで集団で来た人もたくさんいたので、そのような人たちは、集会が共産党系と判明しても家に帰ることができないので、本当だったらデモに参加せずに家に帰った人はもっと増えたであろう。また、取材を続ける私に対して日本共産党のマークは厳しかったが、それでも共産党系の集会に嫌気がさして私に近づいてくる参加者も少しいた。

 

 この集会で恐ろしいと感じたのは、主催団体が参加者数を水増しして発表したことである。主催団体は参加者数を4600人と発表した。翌日の赤旗にも大きく4600人参加と見出しになった。しかし、私が確認したところ、一列であったデモ行進参加者は約2200人。それに本集会が終わって帰った人が数百人としても2500人を超えない。この集会参加者数の水増し発表は、昨年の左翼の沖縄での検定撤回要求集会の参加者数の水増し発表を連想させる。その時左翼は約二万人の集会参加者数を十一万六千人と発表した。日本共産党、左翼は青年の時から集会参加者数を水増しして発表するように教育されているのだろうか。

 共産主義では、正直であれとか道徳を守ろうとか、善く生きようとかまじめに生きようとか教えない。その結果、(革命という)目的のためなら事実と異なる発表をしてもかまわないと青年が学ぶのであれば、共産主義とはとんでもないものである。逆に、共産主義にとっては、愛や善、道徳は敵である。なぜならば、革命闘争の障害になるからである。

 集会の場では、赤い羽根募金運動の真っ最中だというのに、赤い羽根をつけている参加者は私以外に年配者一人しかいなかった。彼らにしてみれば当然である。アメリカや財界さえ倒せば「理想の共産主義社会」が実現するのであるから。割り箸を使わないなどの個人の運動はむだである。全労連の黄緑のおそろいのTシャツを着た若者六人がビールを飲みながら集会に参加し、志位共産党委員長の演説を聞いていた。主催者は中止してやめさせない。

 中央舞台では反貧困ネットワークの代表が大阪ビデオ事件にの加害者について、彼の複雑な背景にも思いをはせなければならないと発言した。加害者は二年でギャンブルやキャバクラで五千万円を浪費するような人物であり、弁護のしようがない。悪人は悪人である。たくさんの青年の前で、極悪の犯罪を正当化する発言が行われるこのような集会はゆるされないものである。

 集会の最後に、主催団体が、「まじめに生きるには限界がある。日本全国には三千万人の青年がいる。団結してたたかおう。そばにいる青年に、「ボケっとしてないでいっしょにたたかおう」と呼びかけよう。」とあおっていた。

 愛も善も徳もまじめに生きることもまったく呼びかけない。ひたすら、団結、労働者連帯を呼びかける共産主義そのものである。

 また、彼らにとって「仕事ができる」ということは与えられた仕事をこなすということであり、会社に貢献することでも世の中全体に貢献することでもない。自分たちは「仕事がこなせるのだから」と権利を主張する。それまで遊びの人生を送ってきたとしても、それまでまじめに努力してきた他人と同じ「仕事」ができれば同じ待遇を公然と要求する。共産主義はとんでもない若者を育てるものである。

 集会では、志位共産党委員長が若者と連帯して戦うと発言し、共産党の宣伝がなされ、青年とは関係のない資本論講座や核兵器反対の宣伝がなされていた。デモ行進には、「革命」のプラカードを掲げる参加者もいた。格差社会反対のスローガンに興味を覚えた何も知らない青年が共産党にひっかからないように、共産主義の本質を暴露する活動を続けていかなければならない。