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赤旗「読者の広場」より 
結婚、恋愛に関する投稿のリレー


(安東が、国会図書館で手に入れた新聞「赤旗」のコピーより、パソコンに打ち込みました。投稿者の名前(実名にしろペンネームにしろ)で、一部、判読が難しく、間違った名前を入力してしまっていたら、ご容赦ください)

結婚より、活動を優先すべきとの意見もあり

1990年6月3日(日曜日)

結婚申込まれ思い揺れる私 福岡県 中島 きみ(会社員 32歳)

私は、科学的社会主義の理論や革命的人生観にふれて十数年たちます。それ以来、自分の人生も、この考え方に重ね合わせて生きていきたいし、結婚相手もそういう人を、というこだわりを持ってきました。

でも田舎に帰ってみると、そういう人たちとの出会いはほとんどありません。活動している女性たちが、結婚を機に、活動から離れていくのを見て、党員が“革命的紹介”をしてくれたらと、青年党員たちと話題にしたりしてきたのです。

私もいま交際している人から結婚の申し込みをされているのですが、思想的なずれがあり、反共といえないまでも、いろいろ語りかけてきてみてこれから先あまり変わりようがない人だと思うのです。

もし断ったら、これから結婚することはできないような不安が大きく、大変迷っています。

全国にも、活動している女性で、まったくそうでない人と結婚をされている方も多いと思います。そういう夫婦は、生活していくうえで摩擦はないのでしょうか。

活動をせばめることなく、相手に理解してもらうためにどんな書きかけをしてきたか、聞かせていただくとありがたいです。よろしくお願いします。

 

 

家の民主化こつこつと 名古屋市 金沢 篤子 (主婦 31歳)

五月二十九日付、立花様のお便り「女性の人権は家庭内でまだ」を拝見し、党に理解のないおしゅうとめさんと、事あるごとに話し合いをされたり、ご主人に手紙を書かれたりの努力に、心動かされました。

私は長男の嫁で、今はまだ仕事の都合で別居していますが、いずれは同居するつもりです。主人と私も考えは違いますが、「赤旗」は黙認している状態、両親は「赤旗」があるのをいやがります。「頭かくして・・・」の党員です。

私の周りのいわゆる活動家の女性も、やはり家事などきちんとこなしながら、ご家族の理解を得る努力をして、とびまわっていらっしゃいます。

「民主化は家の中から」とこつこつ積み重ね、何十年もかかって条件をつくり出してきている先輩が大勢います。そして私には、「あせらなくても大丈夫」といってくださるので、つい甘えてしまうのが、今の私の弱点かもしれません。

でも、そういう方々に続くことができるよう、子どもが小さい今こそ勉強して、人間として成長し、周りの信頼を得られるよう努力したいものです。これから先、事があった時、逃げたり、ごまかしたりではなく、自分なりに話し合えるようになるために。

 

 

1990年6月9日(土曜日)

家族の反対で離れた彼女 宮城県 小林 哲夫 (34歳)

三日付本欄で福岡の中島きみさんの投書「結婚申し込まれ思い揺れる私」を読み、同じように悩んでいる私は、それが痛いほどわかります。

私は二年前、交際してくれるという女性と出会いました。彼女は、日本共産党員としての私を理解しようと努力し、結婚の約束までしました。

しかし、家族の反対で、私から離れざるを得なくなりました。根強い反共風土のなかで、党員の立場を貫くことの難しさを、身をもって体験しました。

あの時は、二人だけの世界に閉じこもり、周囲に仲間を結集していくことをしませんでした。やはり、これが失敗の原因だったと思います。

中島さんが仲間の力を得ながら相手の方を変え、二人で新しい出発することを願っています。私も今年こそ、明るい社会を築くパートナーと出会うためにがんばります。

 

 

離婚した体験からの反省点 長野県 天谷 義雄 (34歳)

三日付の中島きみさんの投書を読ませていただきました。中島さんは、しっかりとご自分の考え・信念をもっておられますね。私は、これを大切になさることだと思います。

結婚する場合、お互いの意見・考え方に相違のあることを前提のこととして、それでも結婚したいとする気持ちは重要なことではないでしょうか。

科学的社会主義の理論や党活動を人生にかさねあわせつつ生きていける人との結婚を望まれる気持ちこそが、中島さんの“それでも結婚したい”というお気持ちでしょうし、私自身の気持でもあります。

私は、わずかな期間で離婚をしました。直接の原因は別にありますが、私が党員であったり、学習に時間をとることなどにたいする理解のなさも一因でした。離婚の直接原因より、むしろこのことが私の反省となっています。

自分にとって、一歩退くことのできる事柄と、そうしえない事柄との区別は、結婚に際してのみならず、なによりも人生にとって大事なことだと思うのです。

中島さんの投書に直接ふれられえない私の考えですが、どうかご自分を大切になさってください。

 

 

結婚は男女同権の強調で・・・ 東京 板橋区 建部 昭男 (評論家 62歳)

福岡県、中島きみさんの「結婚申し込まれ思い揺れる私」に私見をのべます。

あなたは青春時代よりあこがれて科学的社会主義を学び自覚して党員となり、活動にたずさわってきた生き方は、男女同権の世間では珍しくありません。

たまたま地方で、あなたの活動なり、人柄を知られて結婚の申し込みがあったのでしょうか。

この出会いと交際中が、人生の幸福を左右する重要な問題です。「反共といえないまでも、これより先あまり変わりようのない人だと思う」について、再度相談する必要があります。

老若男女を問わず、日々学ぶ者は少しずつでも変化があるものです。ご相手の男性は、あなたの人格を尊重してくれる方なら、理解をもって協調的になるでしょう。そうでなく、逆に目的に反し裏面がありそうなら、結婚は失敗となります。こうして、離婚した例も少なくありません。

結婚の相手を選択することは、できるだけ理解あるかたがたの相談が必要です。これらを判断して、あとは家庭の民主化を夫婦親子なりが協力し合って、こつこつと地道に築いてゆくことが大切です。どうか、ご成功を祈ります。

 

 

1990年6月10日 

思想のズレも結婚で“前進” 宮城 古川市 佐々木 洋子 (主婦 33歳)

三日付本欄、中島きみ様の投書「結婚申し込まれ思い揺れる私」を読ませていただきました。

かつて、このような悩みをかかえた友人が私の周囲に多く存在し、夫も、同様の危惧を、私に抱いておりました。当時の私は、反共ではないにしろ、とにかく何も知らない娘でしたから。

結婚して十一年ですが、思想のズレなるものが、結婚生活にそれほど問題があるとは思えません。反共ではないそのお相手の男性に愛情をもっていらっしゃるのなら、私はもっと楽観的に考えてもよいと思います。

それなりの年を重ねた相手の方にも歴史があり、主義主張をもっていて当然でしょうし、とりあえず、その方の人格を認め、尊重することから、始まっていくものではないでしょうか。

反共でなく、質問をもっているとしたら、そこから、どんどん広がりがでてきますので、長い長い時間をかけて、話をすすめていけば、道は開けるような気がします。早計に変わりようがないような人ときめつけてしまったら、今後どんな出会いがあっても、進展しないのでは?

ひと一人を理解することは容易なことではない、というのが、夫という一人の男性と十一年くらしてみて、このごろの実感です。性格が一致しないのがあたりまえ、ぶつかりあって当然、そこが、結婚のだいご味かなとも思います。

いずれにせよ、互いに影響を与えつつ暮らしていることは間違いないようです。どうか、ギブ・アンド・テイクの精神で前進してください。

 

 

「それなりの愛でない愛」求め 青森県 むつ市 横道 成年 (数学塾講師 30年)

「結婚申し込まれ思い揺れる私」を読んで。

私も、科学的社会主義論や革命的人生観に共鳴し、生きています。また、先人の苦労をむだにしたくない思いで、生きています。人類の偉大な遺産を一部の者のためにではなく、全人類のためにという科学的社会主義の先陣マルクス・エンゲルス・レーニン。

私たちは、自由に結婚できますが、経済的な不安、打算、世間体、ただ何となく、みんなが結婚するからするとかの複雑な個々の思いが「それなりの愛による結婚」という衣を着て、「それなりの自由な結婚」として、したり顔をしているのがほとんどでしょう。

「もし断ったら、結婚できない不安が大きく」ということですが、「不安」だから結婚は、打算、世間体からになってしまうのではないでしょうか。でも、男性にたいし「それなりの愛ではない愛」が少しでもあるなら別ですが。

私も独身で、「それなりの愛ではない愛」を求めて生きている一人として、中島さんの奮闘を期待します。

 

 

「変わらず」と見るのでなく 千葉 船橋市 石井 外史 (金属労働者 59歳)

「結婚申し込まれ思い揺れる私」を読みました。

「・・・革命的人生観にふれて・・・以来自分の人生も、この考え方に重ね合わせて生きていきたいし、結婚相手もそういう人を、というこだわりを持ってきた」そうですね。

あなたは、たいへん立派な方です。しかし、考えてみましょう。あなたもおっしゃる通り「そういう人たちとの出会いは・・・ありません」し「いま交際している人は思想的なずれがあり」「活動している女性で、そうでない人と結婚されている方も多い」のです。

「科学的社会主義や革命的人生観」に立っているあなたです。だったらどうして「交際している人が・・・・これから先あまり変わりようがない」と断定し、迷っているのでしょうか。

科学的社会主義の理論に立脚するあなたなら当然、弁証法的にみる見方ができるはずです。

「思い揺れる」ことにうち勝って「交際している人」を心から愛し、あなたの人生観にまで高める努力をしてこそ、科学的社会主義と革命的人生観といえるのではないでしょうか。

 

 

1990年6月12日

発想の転換で自由になれた 群馬 館林市 竹中 智世江 (主婦 44歳)

三日付の中島きみ様のお便り「結婚申し込まれ思い揺れる私」を拝見し、かつての私の気持ちそのままの方がいらっしゃるのかと思い、私なりの心の変化と意見をのべさせていただきます。

まず、科学的社会主義の理論を身につけて生きていく素晴らしさに、一人の時は自由に活動ができても、結婚すると、相手によって自分が変わってしまうのではないかという不安があるのだと思うのです。

私もずっとそう思っていましたので、三十六歳まで独身でした。革命的な出会いのなかで愛をはぐくむことが、一番良いと思っていたのです。

しかし、それは、自分を狭くしてしまうにすぎません。その考えに固まっていると、良い人がいても、結婚できなくなってしまいます。

「小異をすてて大同につく」のことわざのように、私もまず、反共でなければいい、家庭を大事にしてくれればいいと、そう考えを変えた時に、すごく素直に結婚にふみきれました。

結婚に際して、私は自分の立場や生き方を夫によく説明しましたし、夫も納得してくれました。結婚して、私はより精神的に自由になれました。彼をむりにでなく、変えてゆくこともできました。

何よりも、子どもができれば、より女性は強くなりますし、活動スタイルも変わってきます。私は、今年で結婚して8年ですが、自由に伸びのびと、生活や活動をしています。

中島きみ様(私も旧姓中島ですので、他人のような気がしません)、どうか幅広い見方をして、幸せになってください。最後に、自分の人生は、自分にしかつくれないのだということを忘れずに・・・。

 

 

意見違っても心置なく活動 神奈川 座間市 重原 益子 (保育園長 54歳)

三日付の中島さん、あなたへの解答になるかどうか分りませんが、ペンをとりました。

三十年前、今の夫と見合い結婚した私は、活動こそしていませんでしたが、宮本百合子や小林多喜二に強く影響を受けていました。夫は、違う考えを持っていました。職場も、そのような活動を一切認めないところだったのです。

ふたたび保育園に勤務するようになり、職場で仲間に出会い活動するようになりましたが、夫は決していい顔をしませんでした。

一人の人間として自立した人生を歩むことを心に決めた私は、夫との意見の対立も経験しながら、それでも相手の立場も理解しつつ、今日では心おきなく活動できるようになりました。

あきらめず、その方を愛しているのでしたら、幸せになる道を選んでください。でもね、ことわったら結婚が困難になる、などとは決して思わないでください。人生、いつまでも適齢期なのですから。

 

 

一番大切なのは愛の深さ 京都市 大槻 賀津子 (建築設計 42歳)

三日付、中島きみさまの投書を拝見しました。

いろいろ考えさせられる内容でした。しかし、あなたがかかれているように「もし断ったら、これから結婚することができないような不安が大きく、大変迷っています」ということであれば、結婚されないほうが良いと思います。

詳細なことは分りませんが、文面通りだとすると、結婚をしても受け身の結論でされることになり、消極的な気がします。

一番大切なのは、相手の方をどれくらい愛しているかということではないでしょうか。結婚とは両性が、離れているのは嫌だ、一緒にいたいと思えるほど愛しあって心身とも結ばれるものだと、私は思います。

もし、そういう愛があるならば、あなたのいう「思想的なずれ」を変えていく彼への働き掛けは困難であっても、その苦労自身はあなたの人生であり、やりがいのあることではないでしょうか。

人生いろいろ、あなたのケースとは逆に、同じ科学的社会主義の人生観をもつ夫婦でもうまくいくとは限らず、別離する人々も少なからずおられます。

 


6月15日

読者か否か悩んだ末に 茨城・竜ヶ崎市 木村 孝子 (教員 51歳)

「結婚と活動と」の投稿を読んで、私も私の結婚のときのことを思いだしています。

いわゆる婚約時代、相手(現在の私の夫)の誠実さ、やさしさには心ひかれながらも、この人が「赤旗」読者か、「赤旗」を理解する人かわからず、悩んだものでした。どんなに心ひかれる人でも「赤旗」を理解しない人なら、結婚はやめようと思っていました。

何度目かのデートのとき、思い切って「私は、『赤旗』を読んでいるんだけど」というと、「なにを読もうと、自由だし、そんなことは束縛しない」という返事でした。そっけなく聞こえる返事でした。

いよいよ結婚式も間近になったとき、「『赤旗』をつづけてとってもいい?」というと、「とりたかったら、とってもいい」という、またまたそっけなく聞こえる返事でした。結婚して家に「赤旗」が入っても、読もうとせず、寂しい気持ちのすることもありましたが、「赤旗」の記事で、夫が好きそうなことを、ときどき話題にしたりしていました。

あれから十数年、今では夫も「赤旗」に目を通し、気に入った記事はファイルするなど、私よりきちんと読んでいるほどです。一緒に赤旗まつりもいってくれるし、「憲法を考える集会」にもでてくれます。

夫婦は、互いに認め合い、学び合うものだと思う毎日です。

 

 

相手の人生哲学を判断に 鳥取県 小村 揚幸 (農業 47歳)

中島きみさんの投書を読んで、私も投稿します。

青春時代、民青同盟に加入し、多くの女性活動家の仲間がいました。私は、その仲間のだれかと結婚して、生涯、夫婦そろって活動をすることが最高の理想である、との人生観を抱いたものです。ところが、自分はいまだ独身・・・。

あれから二十数年、集会などで夫婦で顔を見せる方はわずかです。会話などから察して、科学的社会主義者の夫婦間でも、真の男女平等の問題にしても、むずかしいのが現実でしょう。

三十代半ば、創価学会員の女性との話しがありましたが。「お嫁にきてあげるから、あなたも、家族全員、学会に入ってください」との相手方の条件、もちろん断りました。

相手方の求婚が、性の対象としてなのか、どういう人生哲学にもとづくものなのかで、判断すべきでしょう。価値観を共有、開花させる伴りょを得ることに挑戦してこそ、社会発展の推進者と、動物的に相手を求める者との違いではないでしょうか。

中島さんのせっかくの世界観、不確実な結婚をして、ほごにすることのなきよう、希望します。

 

 

傍観者から新婦人入会へ 兵庫県 三木 路子 (主婦 33歳)

私は夫と知り合うまで、世間のことを知らずに暮らしてきました。「赤旗」を読んだり、夫の姿を通して、共産主義とか、日本共産党のことを見てきました。

もうだめだ、別れようと思ったことも、正直にいって何回かあります。これからもあると思います。最大の時は、私が初めての出産で、産後の肥立ちも悪く、助けを求めても、主人は組合の専従で忙しく、本当に“母子家庭”の生活だった時です。この時は実家の母に助けられました。

今は主人の活動に私なりの理解を示しているつもりです。日本の現状を真剣にうれいてもいます。でもやはり傍観者でしかなかったのです。誘われて新日本婦人の会に入りました。新聞だけでもという気持ちからですが・・・。そこで活動している人たちはみんな普通の女性です。家庭があり、仕事があります。体の弱い私は二人の子育てで精いっぱいなのに、みなさん信じられないくらいタフです。

中島きみさんへ。私はあなたのような女性たちがうらやましい。どんな結論をだされようと頑張ってください。

 

 

1990年6月17日

思想よりまず生きる真剣さ 横浜市 横井 正一 (教員 41歳)

結婚は、二人でするもの。だとしたら、お互いに、相手の生き方を認めあうことから始まる。

そのためには、まず、今の自分のありのままを話し、将来の夢も話し、彼にもその夢をまるごと認めてもらうことから始まるのではないでしょうか。

相手のなかに誠実な人柄を感じることができたら、それで十分な気がします。誠実であっても、勇気のないばかりに、他人も自分も不幸にしている人は少なくないのが現実ですし、現実をありのままに認めることのできない人も、少なくありません。

思想的な一致よりも、もの事を、真剣にみつめてくれるかどうかの方が大切な気がします。

むしろ、気になるのは、「活動をせばめたくない」ということで、結婚は、二人で歩み出すものなのに、今から自分の行動の自由は優先的に確保したいというのでは、うまくいかないと思います。思想的に一致してもです。

よく、平等にということで、機械的に約束しあって、お互いに拘束しあって人がいるけれど、それでは、お互いに固定してしまい、二人で発展していく視点が消えていくのがおちです。好感がもてたら添うてみたら、と思います。

 


勘当のりこえ同志の彼女と 兵庫市 相生市 松井 三四二 (87歳)

三日付本書、「結婚申しこまれ思いゆれる私」の中島きみさんにたいして、僕の意見を率直に申し上げます。

まず自己紹介。僕たち老夫婦は結婚後六十数年経過しております。彼女(妻)と僕の出会いは1925年の夏ごろ、労働運動家の紹介がきっかけでした。彼女は大阪の紡績工で、労組婦人部の活動家。僕は職業的革命家きどりの労組の専従で、堺市から和歌山にかけての紡績工業地帯で活動中でした。

もちろん、今でいう自由恋愛の結婚ですから、両親の反対はものすごく、約9年間、子どもの生まれるまで、勘当同然の生活でした。

そこで、あなたの問題ですが、「私は、科学的社会主義の理論や革命的人生観にふれて十数年たちます。自分の人生もこの考え方に重ね合わせて生きていきたいし、結婚相手もそういう人をというこだわりをもってきました」と書いておられますね。

僕は直言します。その通りあなたの考えているような男性が見つかるまで、結婚は延ばすべきだと思います。僕が今日、なお党生活ができるのは、すべてが同一目標に向かって進む夫婦だからです。彼女は86歳、同志です。金銭的には貧乏でも、心は豊かな毎日です。

僕の娘は考え方の違った男性と結婚して三十年、今も毎日泣いた生活を送っております。同じ人生観に生きる人が見つかるまで、辛抱してください。頑張りましょう。

 


結婚をどう考えるか率直に話し合いを 東京都 加藤 和江 (35歳)

中島きみ様の投書をきっかけに、私もいろんなところで話題にしています。私も一言いってみたくなりましたので、ペンをとりました。

いろいろな方の考えを読んで、私には理想のことのように受けとれました。

私は「・・・革命的人生観にふれて・・・結婚相手もそういう人を」とこだわりをもって昨年、結婚式をあげました。結婚を機に活動から遠のいてしまった人や、相手の活動が理解できないで離婚した人などをみてきたからです。

両者が活動していて、それなりに理解し、協力しあっていくわけですが、現実はなかなか厳しい場合もあります。

私の場合は、仕事に、家事に、活動にと、むしろ時間的にも経済的にもきつくなり、食事だって一人で食べることが多くなりました。現在夫は、仕事と活動に、休日を返上してまで走りまわっています。

思想がどうのこうのもありましょうが、それより、どんなふうに生活をしていくのか、あなた自身が結婚をどう考えているのか、相手も結婚をどう考えているのか、もっと自問自答し、話し合う必要があるのではないでしょうか。

 

 

1990年6月21日

私の生き方変えた彼  愛知県 鈴木 知子 (主婦 30歳)

三日付の中島きみさんの「結婚申し込まれ思い揺れる私」にたいして「結婚と活動と」のさまざまな投書を拝見し、私も参加させていただきたいと思います。

どちらかというと反共の家庭で、社会の出来事には無関心に育ってきた私が、二十歳の時、地域の青年サークルができることを知り、入って、仲間とすごす楽しさなどを知りました。

そのなかの一人の男性の影響を強く受け、“女性は、家庭に入る”“男性についていく”等の私の考え、生き方は、徐々に変わり、その彼と結婚しました。

結婚前に、彼が党員であり、いろいろな活動もしていることなどを聞かされ、私はもうなんの抵抗もなかったけど、両親にはいまだに、話していません。

近くに住んでいて、やりにくいけど、私は「赤旗」を愛読し、彼の一番の理解者であり、会社の都合で、出産直前で仕事をやめ、出産を来月にひかえ、彼と家事を分担し、楽しく共同生活を送っています。そして、地域で私も、できる活動をやり続けています。

夫婦で。ともに家事、育児、活動をやってほしいと思います。私にとって、彼はいなくてはならない人、そういうパートナーを、選んでほしいです。

 

 

党員ではない彼と遠慮なく 大阪府 禅院 ひろみ (39歳)

つれあいは、タクシー運転手、党員ではありません。私は党員。違いのあることを前提に、よく話し合います。お互いに相手に遠慮せず、やりたいことをやって生きよう ― とも。結婚して一年。私の活動や行動は、以前同様、活発です。

独り身の時も、家事をこなして生きてきた者同士が、一緒になって負担は減り、時間的ゆとりができました。経済的自立だけでなく、自他を尊び認めあう精神的自立と、身辺(=家事)自立も大切だと思います。

困っている人に思いやりがあり、すぐ手をさしのべる正義感も人一倍強いつれあいに、大きな信頼をおいています。

たまたま党員同士でない私達ですが、互いのなかに良きものを見つけあい、成長したいと願う限り、二人でくらし続けたいと思います。

 

 

若い男性の視点から一言 東京 渋谷区 小林 克也 (25歳)

六月三日付、結婚を思い悩む中島さんへ。私はあなたより若く、かつ男性ですので視点がやや違いますが、ぜひとも意見をのべさせていただきたく思います。

私は、中島さんの投書を読んだ結論からいいますと、その男性との結婚は思い切ってやめられた方がよいと考えます。

もし中島さんが、党活動を全面的にくりひろげていくことに、理解や合意してくれることを結婚の条件にしたら、いかがかと思います。

文面から察すると、その男性は、中島さんが科学的社会主義の理論や人生観をもっていること自体に、不満のようですから。男性がもしそうだとすると、民主的な家庭の建設もむずかしいと思います。

それに中島さんも、ちょっと他力本願ではないですか?年齢的なことにあまりまどわされないで、もっと自分の足で出会いをさがされたら、いかがですか。勝手なことをいって、すみません。

 


1990年6月24日 いささかいの度 後悔はしても 神戸市 橋本 詠子 (29歳)

私は「赤旗」読者となってまだ一年半です。中島きみ様より、もっと若い時に適齢期を意識して結婚し三年になりますが、お金のやりくりや子育て、近所づきあい等々、夫とは毎日が戦争のようです。しかし私の新日本婦人の会への入会や宗教については、極力干渉しない男性でもあります。

いさかいの度に、もっと考えの似通った人と結婚すれば楽だったろうに、というのが正直な実感です。長年培ってきた価値観を、おとなになってから変えるのは容易ではないからです。

でもすべての面で一致する相手に巡り合うなんて、あり得ないとも思います。だから、どの点を重視するかも大切ですが、相違点にどう対処するかで、二人のきずなが強まったり、溝を深めたりするのではないでしょうか。

不一致のまま放置していて差し支えないことと、そうでないことがあります。その判断すら、夫婦でまだ一致ないこともあります。双方、少しずつ歩み寄ればよいのですが、どちらか片方が一方的に折れなければならないことの方が多いのです。

思想の面だけの一致に気を取られていては今回、中島様がどちらかに決断されても、今後の人生に不自由が伴う気がします。それよりも彼がたとえ親兄弟にたいしてでも、夫婦のことに口出しするのを拒むことがきっぱりできる人かどうかなど、もっと多面的に判断されてはどうでしょうか。

 


結婚アドバイスに心は熱く 福岡県 中島 きみ (会社員 32歳)

三日付で私の投書「結婚申し込まれ思い揺れる私」が掲載されて以来、たくさんの方々から親身なご意見を寄せていただき、本当にありがとうございました。毎朝、飛びつくように新聞を広げ、さすが「赤旗」の読者の方たちだと心を熱くして読ませていただいています。

それぞれのご意見を総合して考えてみるのですが、それでも毎朝揺れています。愛情さえあれば、相手を変えられるのか? 私の友人は「変わる大きさは人それぞれ違う。優しさと誠実さに加えて、よいことは受け入れようとする柔軟性が大きいかどうかが問題」といいます。

組織やみんなで一緒に・・・ということが大きらいな人で、「あなたはあなた、自分は自分」でやっていけばよいといっているので、見通しが持てず、あきらめようと思っています。

みんなで力を合わせて、みんなが幸せになれる社会をつくっていこうとしている私たちです。私みたいな、こだわりを持っていらっしゃる方も多いようですが、私たちの活動が人間的なつながりをいっそう深められるよう、結婚を望んでいる人たちに手をさし延べて、多くの出会いをつくっていけられるようにしてくださると幸いです。

私の投書にたいし、全国のいろいろな年代の方々から、貴重な考えをいただいて、とても幸せです。こんな形でみなさんとつながっているのだ、と「赤旗」を読む喜びがますます大きくなってきました。

 

 

1990年6月29日

出会いの場も積極的に作り 東京 文京区 関川 今朝子 (看護婦 33歳)

三日付本欄、中島さんの投書「結婚申し込まれ思い悩む私」にさまざまな反響がよせられています。私も同世代の女性として、結婚について真剣に考えています。

人は一生のうちに何度かの決断をしなくてはならない時があると思いますが、結婚はとくに重大な決断を迫られる一つだと思います。

結婚は人生のすべてではないし、結婚しなくてもよいと考えます。ただ、一人より二人の方が、人生は豊かになるでしょうし、女性も結婚して働き続け、社会の中でも家庭でも成長していけるような結婚生活ができればステキだと思います。そのうえ、充実した活動ができれば最高です。

しかし現実は厳しく、なかなか理想通りにはいかないことが多いと思います。理想ばかり追い求めても仕方ありませんが、理想に少しでも近づいていけるよう私は努力したいと思います。

中島さんの相手の方がどんな方か、文章だけではよくわかりませんが、これから先もあまり変わりようのない人なら、やめておいた方がよいのかもしれません。

女性は主体的にとよくいわれますが、まだまだ恋愛、結婚にたいして私たち女性は受け身的です。この機会を逃がしたら・・・と消極的にならず、出会いの場をどんどん積極的につくっていきましょう。

男性にしあわせにしてもらうのではなく、自分のしあわせは自分で開拓していくんだと、みずからが光り輝いていけるよう、お互いにもっと努力していきたいものですね。

 

 

党の中でこそ人間的成長が 千葉県 立花 良子 (主婦 40歳)

「女性の人権は家庭内でまだ」(5月29日付本欄)の私の投書にたいし、三日付で「家の民主化こつこつと」を書かれた名古屋市の金沢篤子様、ありがとうございました。あなたや同志の皆様の温かい励ましは、これからの私の人生を支えていくものと信じます。

それとあわせて、三日付婦人とくらし欄の「にちようひろば」で大阪の大和田和子様の御主人の最期の言葉に感動しました。

「党の中でこそ温かい仲間があり、そして君の人間的成長があるということを忘れるな。まがりなりにも共産党員として人生を全うでき、君とくらした僕は幸せだった」

私の主人も、そうなってくれたら、私は本当に幸福者だなと思ったものです。そして、党のなかでこそ、温かい仲間がおり、人間的成長があることを、身をもって最近、しみじみ感じたのです。

今、中島きみ様の投書が話題になっていますが、どのような方と結婚されようと、党のなかで活躍されることを望みます。できましたら、本当に理解ある方たちのところで活動できたなら、私のような思いはせずにすみますね。

活動家だった主人が最近おかしいので、思いきって聞きました。「共産党をやめる気?」。答えは「やめる訳ないじゃないか」でした。彼は忙しすぎてどうしようもないのだなと思い、その分、私が頑張らなければと改めて思い、いつの日かまた二人で、いえ、その時はこどもたちもともに、活動できる日を夢見て生きています。

 

 

多様な価値観認めて 東京 東大和市 江口 育男 (行政書士 41歳)

三日付、中島さんの投書に私もひと言。民主主義というのはさまざまな価値観を認めあうところから始まるのだと思います。国政から個人と個人の関係にいたるまで、そして、科学的社会主義の思想も、多様な価値観との共存のなかでのみ、みずからを豊かにしていくことができます。ヘーゲルは価値観の多様性とその未来について、こういっています。

「しかし多様性を絶対的に固定した規定と考える者は、その本性とそれの弁証法を知らないのである。多様性は流動の状態の中に、発展の運動の中にある」

国政革新の流れは、多様な価値観を包みこんで必ず一つに合流します。人間と人間の関係も、一つの流れにむかって弁証法的に発展するものだということもぜひ忘れないでください。

 

 

1990年6月30日

今月の投書から

<結婚と活動と> 今月は、いつにも増して「赤旗」読者の温かさが紙面を飾った投書欄になりました。「結婚と活動と」をめぐる読者交流です。

発端は、三日付・中島きみさん(32)の「結婚申し込まれ思い揺れる私」。これにたいし、二十五歳の学生から八十七歳の古参党員まで二十五人の方が意見をよせ(男性12、女性13通)、うち十四人は初の投稿。自身の体験をふまえてのアドバイスが六割でした。

投稿が先行したのは意外にも男性で、その一人、宮城県の小林哲夫さん(34)は「党員としての私を理解してくれ結婚の約束までした彼女と、家族の反対で別れた。二人だけの世界に閉じこもった」のが失敗の原因で、「中島さんは仲間の力を得ながら新しい出発を」と助言しました。

一方、中島さんと同じこだわりを持って36歳まで独身でいたという群馬県の竹中智世江さん(44)は「反共でなければ、何より自分を愛してくれればと考えを変えた時、結婚にふみきれ、彼をむりにでなく変えてゆくこともでき、自由に活動している」と書き、東京都の加藤和江さん(35)は活動家同士で昨年結婚したものの「現実は厳しい場合もある」と体験を。

また、党員ではない夫と「相手の立場を理解しつつ心置きなく活動している」=神奈川県 重原益子さん(54)=との声があった半面、家庭内の民主化にとりくんでいる千葉県の立花良子さん(40)の「党のなかでこそ、人間的成長があることを、最近、身をもって感じた。理解ある方のところで活動できたら、活動したい思いを抑えずにすむ」とのアドバイスも。

中島きみさんからは、「親身なご意見、心を熱くして読んでいます。」「(結婚は)みんなで一緒にということが大きらいな人なので、あきらめようと思っています」との二度目の投書も届いています。